野々宮神社(西院野宮神社)
斎王とは天皇に代わり未婚の女性が伊勢神宮の天照大神にお仕えされる方で、斎王が潔斎のために身を清められるところが野宮(斎宮)です。
西院野宮神社の二神の御祭神は斎王として伊勢神宮にお仕えされた方で、倭姫命(やまとひめのみこと)は第11代垂仁天皇の第4皇女で初代斎王、布勢内親王(ふせないしんのう)は第50代桓武天皇の第5皇女にあたられます。
二神のほかにも第60代醍醐天皇の皇女の雅子内親王が斎王としてこの野宮にお入りになられたと西院野宮神社の由緒書に書かれています。
この斎宮の地に野宮神社が創建されたのは平安時代以後のことですが、江戸時代以降にはここより北東の位置に鎮座する西院春日神社の御旅所となりました。
斎宮跡は嵯峨野の野宮神社、斎宮神社、西院野宮神社などいくつか存在しています。
源氏物語の光源氏と六条御息所の別れの場面に野宮神社が登場します。野宮神社と源氏物語の頁をご覧ください。