自宅は野宮神社から約10分の距離にあります。野宮神社が賑わう秋になりました。
アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)京都郊外では9月下旬から10月の中旬頃の道端や空き地で花が見られます。北アメリカ原産の帰化植物で、強い繁殖力で東北地方南部から関東以西の日本に広がりました。ヌスビトハギの花は3〜4ミリと小さいですが、アレチヌスビトハギは長さが7ミリ前後の花を散りばめるように咲かせます。朝に咲き出す花は夕方までにしぼみ、薄い紫色に変わります。草丈が1メートル以上に伸びるものも見られます。ヌスビトハギもアレチヌスビトハギも種が実ると衣服に付き、俗に「ヒッツキムシ」と呼ばれていますが、これはカギ状の毛が種子の表面に密生しているからです。
マメ科ヌスビトハギ属。
オシロイバナ(白粉花)アメリカ熱帯部原産の植物で園芸植物として移入されたものが、繁殖力が強く野生としても広がりました。京都市でも空き地や道端で普通に見られます。園芸用のオシロイバナの花は赤色の花の他に黄色や白色の花、絞り模様の花なども見られますが、野生のオシロイバナの花は赤色です。花の直径は3センチほどですが、花弁は無く、「花弁」に見えるものが「萼(がく)」で、花の根元の「萼」に見えるものは総苞(そうほう)で、総苞は葉が変化したものです。草丈は1メートルほどになるものもあり、枝別れして広がります。夕方に咲きだした花は朝には閉じるので夕化粧の別名もあります。
オシロイバナ属オシロイバナ科。
キツネノマゴ(狐の孫)1センチに満たない唇形花(シンケイカ)が盛夏から秋の10月末頃まで咲き続けます。花の色は薄い紅紫で、京都では郊外を走る道路の道端や、空き地、山裾などで見られます。花は下唇の基部に縁が紅がかった白色の模様があります。この白い模様は蜜の在処を知らせて昆虫を誘っているのだそうです。枝先の花穂をかわいい子狐の尾に見立ててキツネノマゴと名付けられました。草丈は30センチ内外で、枝別れした四角の茎が地面を這うように伸び、途中から上を向いて花穂を付けます。花穂には一つから複数の花が開きます。
キツネノマゴ属キツネノマゴ科の一年草。
11月野草の花、野宮神社への散歩にて、野宮神社と源氏物語の頁も御覧ください。