清水寺の寺名の由来となったのがこの音羽の滝です。京都には今でも数々の名水があります。京都の北の丹波山地に降った雨は京都盆地の北の山並から南の市街地へ、川となって、或いは地下水となって京都の市街地へ流れます。音羽の滝はこの地下伏流水が東山に連なる音羽山から雨の水が加わって滝となって流れ落ちるのだそうです。
遠い昔からとぎれなく流れる滝水は「黄金水」、
「延命水」とも呼ばれて ”清め”の水として尊ばれ、開祖行叡居士・開山延鎮上人の滝行を今に伝えて水垢離(みずごり)の行場となり、またお茶の水汲み場として続いています。
行列を作る参詣者が滝の水を一口飲む為に使う長い柄の柄杓はその都度消毒されています。清水寺音羽の滝の三本の滝は向かって左から「学問上達の水」「恋愛成就の水」右が「延命長寿の水」と言われることもありますが、これは観光会社がバスガイドに云わせたのが間違って広まったようで、清水寺の説明によると「滝の水は皆同じ」だそうです。
「黄金水」、「延命水」の御利益を信じて三本の滝の一本だけを選んで一口だけを飲むことをお勧めします。欲張って二口飲むとご利益が半分に、三口飲むとご利益が三分の一になってしまうとか。また三本の滝水とも飲むと全ての願い事も叶わなくなってしまいます。これは何事も欲張ってはいけないとの戒めの教えだそうです。
音羽の滝の水は持って帰ることもできます。混じりけのない「純水」でお茶をいれても、コーヒーを沸かしても本来の旨味が引き出せて本当においしいのだそうです。
滝の後ろの滝祠には不動明王や行叡居士をお祀りしてあります。後ろの祠に向かって手を合わせた後で柄杓の水を一口お飲みください。
清水寺への地図は清水寺音羽の滝をクリックすると
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▲滝の向かいの売店で「御祈祷霊水」が購入できます。