郭巨山は釜掘山ともいわれます。

郭巨山（かっきょやま）

　「釜掘（かまほ）り山」ともいわれる。中国の史話二十四孝の一人郭巨釜掘りの故事（こじ）にちなんで造られているのでこう呼ばれる。山に飾る人形（御神体）の郭巨と子供は寛政二年（一七九七）金勝亭九右衛門利恭の作といい、前掛（まえかけ）は天明五年（一七八九）作の唐美人遊楽図（とうびじんゆうらくのず）の綴錦（つづれにしき）、胴掛（どうがけ）の刺繍呉道子（ししゅうごどうし）と陳平（ちんへい）の図は石田幽（一七二一～八六）の下絵（したえ）で天明五年（一七八五）松屋源兵衛の作、見送（みおくり）の山水人物図の綴錦（つづれにしき）は文化十二年（一八一五）製で丸山応震（まるやまおうしん）（一七九〇～一八三八）の下絵によるものという。古見送（こみおくり）として別に紺地金絲縫賀寿之文（こんじきんしぬいがじゅのぶん）一幅を蔵している。この山に限って金地彩色法相華文（きんじさいしきほっそうげもん）の乳隠（ちちかく）し（これは山の胴掛がまだ幔幕風（まんまくふう）であったころ、幕の乳の固定したところを覆い隠す板であったという）が用いられ、また屋根覆いをかけている。　京都市
上は郭巨山の山鉾町に掲示されていた京都市の古い駒札（下の写真）の文を書き写しています。

　長刀鉾をクリックすると３３基全部の写真をご覧いただけます。

• 南観音山
• 蟷螂山
• 孟宗山
• 保昌山
• 占出山
• 山伏山
• 太子山
• 霰天神山
• 郭巨山
• 伯牙山
• 油天神山