伯牙山中国の琴の名人伯牙の物語に由来します。

伯牙山（はくがやま）

　「琴破山（ことわりやま）」ともいわれる。山の御神体（人形）は中国の晋（しん）時代、琴の名人伯牙とその友人鐘子期（しょうしき）との物語に取材、伯牙が鐘子期の死を聞いてその琴の絃（げん）を断ったたという故事（こじ）をあらわしている。人形は手に斧を持ち前に琴が置かれている。人形には「金勝亭賽櫃子」墨書銘があり、天明以降の作とかんがえられている。前掛（まえかけ）には上下詩文、中央に人物風景の有名な「慶裂（けいじゅぎれ）」をかけ、その下に竜文の錦を用い、さらに人物文の刺繍（ししゅう）の水引（みずひき）によって飾っている。胴掛（どうかけ）は花卉（かき）尾長鳥文の綴錦（つづれにしき）で、見送（みおくり）には「柳絲軒」在銘の三仙一佳人図綴錦さんせんいちけいじんずつづれにしき）を用いている。蝶型の角金物は珍しい意匠である。 京都市
上は伯牙山の山鉾町に掲示されていた京都市の古い駒札（下の写真）の文を書き写しています。

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