東寺金堂(国宝)
東寺の国宝金堂は慶長十一年(1606)に豊臣秀頼の寄進で再建されました。
金堂は下層の正面中央の屋根を一段切り上げる珍しい構造となっています。
重層入母屋造本瓦葺で正面七間、側面五間の大きな建物です。
東寺講堂(重要文化財)
東寺の講堂は慶長三年(1598)に豊臣秀吉の母の大政所の寄進で修理再建されました。
講堂の立体曼荼羅を表した仏像群は大日如来を中心に21体もの仏像が配置されています。講堂に安置されている仏像のうち15体が国宝に指定されています。
東寺の春を彩る不二桜の大きな写真は東寺の不二桜をクリックするとご覧いただけます。
教王護国寺の宗派
東寺真言宗大本山
教王護国寺の拝観
境内自由ですが堂塔拝観は500円
東寺への公共交通機関
市バス「東寺東門前」下車すぐ(京都駅から市バス42系統に乗車)
教王護国寺の由緒
▼下の文章は教王護国寺に掲示されている京都市の駒札(名所説明立て札)を再録しています。
教王護国寺(東寺)
きょうおうごこくじ
真言宗の総本山で、平成六年(一九九四)に世界文化遺産に登録された。平安遷都とともに延暦十五年(七九六)、羅城門(らじょうもん)の東に東国(左京)の鎮護のために建てられたのが当寺の起こりで、弘仁十四年(八二三)、空海(弘法大師)に下賜され、名を教王護国寺と改めて真言宗の根本道場となった。
学僧名僧も多く居住し、朝廷・公家・武家の信仰が厚く、事あるごとに祈祷(きとう)法会が行われ、中世には多くの寺領も寄せられた。創建の後、度々兵火にかかったが、そのつど再建された。
五重の塔(国宝)は寛永二十一年(一六四四)の徳川家光による再建で、総高五十五メートル、現存する木造塔としては我が国最高である。講堂(重要文化財)内部には大日如来を中心に仏像が安置され、平安初期密教美術の宝庫となっている。大師堂(国宝)は大師の御影を祀ることから御影堂(みえどう)とも呼ばれ、寝殿造を伝える数すくない遺構としても有名である。なお、塔、金堂(こんどう・国宝)などの配置も古式を示している。これらのほか、仏像、絵画、工芸、書籍等、多数の国宝を蔵し、仏教芸術の宝庫を成している。
一方、弘法大師に対する庶民の信仰も深く、毎月二十一日の大師の命日(ご縁日)には「弘法さん」と親しまれる市が開かれ、数万人の参詣者でにぎわう。特に十二月の終(しま)い弘法には、ひときわ多くの人が訪れる。
京都市
上は教王護国寺の南大門の門前西に掲げてある京都市の由緒書(下の写真)をそのまま再録しています。