洛陽三十三所観音霊場第二十三番
東寺 食堂(じきどう)

 東寺(教王護国寺(きょうおうごこくじ))食堂(じきどう)のご本尊は火災で大きく破損した為に昭和年代に新しく作られた極彩色の十一面観音菩薩様です。

  洛陽三十三所観音巡礼の十一面観音菩薩像が安置されている食堂(じきどう)は大宮通の西側に面する重要文化財の慶賀門より入ると近いです。

 九条通の南大門(正門・重要文化財)より北へ国宝の金堂、重要文化財の講堂、すこし離れてこの食堂へ一直線に位置しています。

 食堂はその名の通り僧侶が食事をしたところですが、昭和五年に火事で燃え、昭和八年に再建されました。

 焼失した食堂には高さ六メートルもの千手観音像が本尊として安置されていましたが、大破はしたが焼失は免れ、大修理の後、現在は北大門の西側にある宝物館に保存されていて、重要文化財に指定されています。

 宝物館は春と秋に有料で公開され、この観音様を身近に拝むことが可能です。

 現在の食堂(じきどう)の観音様は像丈一七九センチの極彩色の十一面観音菩薩です。平安初期の仏像様式を忠実に再現した昭和の観音様で、美術院の仏師・明珍恒男氏の作です。

 不二桜が東寺の春を飾ります。東寺の不二桜をクリックすると全巾の大きな写真をご覧いただけます。

東寺への行き方
●近鉄京都線「東寺」駅から西へ徒歩約5分
●市バス「東寺東門前」下車すぐ(京都駅から市バス42系統に乗車)
●市バス「東寺西門前」「東寺南門前」下車すぐ