紅葉の名所として名高い真如堂は、正しくは真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)という天台宗の名刹です。創建は平安の中頃の永観2年(984)で、比叡山延暦寺の僧・戒算上人(かいさんしょうにん)が延暦寺にあった阿弥陀如来を安置したのが寺の始まりとされています。京都の他の寺院と同様に応仁の乱でことごとく荒廃しましたが、今から300余年前の元禄年代に今の地に再建されました。
国宝の法華経6巻の他にも重要文化財として日本三如来の一つといわれる御本尊の木像阿弥陀如来立像などの宝物を所蔵している歴史と格式のある寺院です。
重要文化財の本堂に安置されているやさしい表情の阿弥陀如来立像(りゅうぞう)は「うなずきの弥陀」と呼ばれ、「女人をお救いくださる」との言い伝えが古くからあり、女性のお参りが絶えません。このご本尊は毎年11月15日に御開帳されます。11月5日から11月15日までの毎夜行われる本堂での法要は「お十夜(おじゅうや)」と呼ばれ、お十夜の期間にお参りすると下の世話にならずに往生できると信仰を集めています。
春の真如堂は桜に包まれます。桜の真如堂をクリックしてください。
宗派/天台宗
所在地/京都市左京区浄土寺真如町82
拝観/境内自由
本堂・庭園拝観/500円
拝観時間/午前6時〜午後4時
真如堂への公共交通機関/
白川通を走る市バス「真如堂前」下車、徒歩約10分(京都駅前より5系統に乗車)
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