源光庵の庭園は紅葉の赤ときれいに刈り込まれた緑とのコントラストが美しく、鶴亀の庭と名付けられています。本堂の庭に向かった壁面には丸い窓と四角い窓が開けられていて、四角と丸に縁取られた絵のような光景は禅の教えを表現しているのだそうです。丸い窓は「悟りの窓」といわれ、何事にもとらわれないおおらかな気持ちを「禅と円通」の心で表し、角窓は「迷いの窓」といわれ、生きることや病、死ぬことなど日々のさまざまな苦しみの「人間の生涯」を表しており、いずれも仏の教えを象徴しています。
源光庵は鷹峯山(ようほうさん)と号する曹洞宗の寺院で、貞和2年(1346)に大徳寺の徹翁国師によって創建され、後に曹洞宗に改宗されました。廊下の天井を見上げると血痕らしきものが確認できます。有名な血天井は慶長5年(1600)に伏見城が落城した時の自刃した武将の血の付いた床板を供養の為にこちらに移したものです。
秋には山門の前のススキが風にそよぎます。源光庵の山門は江戸中期に建立され、三間一戸で両側には金剛像や仁王像も置かれず空間になっています。二層目は広く釈迦牟尼仏と十六体もの羅漢像が安置されていて丸窓様の輪が特徴です。
宗派 曹洞宗 拝観 400円 所在地 京都市北区鷹峯北鷹峯町47
拝観時間 朝9時より夕5時まで(土曜、日曜、祝日は要予約)
源光庵への公共交通機関
北大路バスセンターより市バス「北1」系統にて「鷹峯源光庵前」下車、すぐ
JR嵯峨野線「二条」駅前より市バス6系統にて「鷹峯源光庵前」下車、すぐ
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