中央卸売市場の市姫神社(市比賣神社分社)

 

京都中央卸売市場の市姫神社(市比賣神社分社)

 

市姫神社(いちひめじんじゃ)
(市比賣神社の分社)

 JR嵯峨野線(山陰本線)の丹波口駅の近くにある京都中央卸売市場は昭和2年(1927)に日本で初めて開設された中央卸売市場です。中央卸売市場法という法律が制定されたことにより開設された市場で、この京都中央卸売市場にならって全国に卸売市場が開設されました。京都中央卸売市場第一市場の駐車場の片隅に市場の守護神として祀られているのが市姫神社です。末社の海龍辨財天と並んで小さく鎮座する市姫神社は、河原町五条の近くの本塩竃町に鎮座する市比賣神社の分社として祀られています。
 本社の市比賣神社の歴史は古く千二百年以上も前に遡ります。平安遷都がなされた次の年の延暦14年(795)に左大臣の藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ、平安時代初期の公卿、宝亀6年(775年) 〜天長3年(826))が桓武天皇の勅命により、都の東と西に開いた市座(常設市場)の守護神として、筑紫の宗像大神を勧請したのが始まりと伝えられています。後に豊臣秀吉が本塩竃町の今の地に移しました。
 主祭神の五柱が女神様であるために現在では女人守護の神社として崇められています。

 女人守護、女人厄除けの市比賣神社をクリックすると主祭神の女神様五柱についてくわしく書かれています。

市姫神社1
▲向かって左の鳥居の奥が市姫神社、右が海龍辨財天

市姫神社2
▲市姫神社は市場の守護神としてお祀りされています。

市姫神社3

▲京都中央卸売市場の駐車場に鎮座する市姫神社の説明板(由緒書)