上賀茂神社
(かみがもじんじゃ)

 世界文化遺産に指定されている上賀茂神社は、京都に都が造られる平安遷都以前からあった歴史のある神社で、この辺りに勢力を持っていた豪族・賀茂氏の祖先を祀っています。伏見稲荷大社、松尾大社とともに京都で最も古い神社の一つに数えられています。

 平安京造営以後は王城鎮護の重要な役割を担ってきました。祭神は「賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)」で神社の正式名は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」です。下鴨神社とともに春5月15日の「葵祭」がよく知られています。伊勢神宮と同じく歴代の天皇の皇女が斎王として仕えてきました。葵祭行列のメインともいわれる斎王行列でその名残を見ることができます。

 春は境内全体が見事な桜で飾られますが、一の鳥居を入って右側に咲く斎王桜が特によく知られています。秋の紅葉も美しく、ならの小川や渉渓園が赤や黄に彩られます。渉渓園では平安時代をしのんで雅な曲水の宴が催されます。

 寛永五年(1628年)に造替されて重要文化財に指定されている細殿の前の立砂(たてずな)は盛砂(もりずな)とも云われ、神代の昔にご祭神が降臨された上賀茂神社の近くにある円錐形の美しい形の神山(こうやま)を形どったもので、「清めのお砂」の始まりです。

 上賀茂神社は桜がきれいです。みあれ桜などの大きな写真は上賀茂神社でご覧になれます。

上賀茂神社の鎮座地 京都市北区上賀茂本山339
上賀茂神社への公共交通機関
市バス「上賀茂神社前」バス停下車すぐ
(JR京都駅前から市バス4系統に乗車)
市バス「御薗口町」バス停下車徒歩3分
(地下鉄烏丸線「北大路駅」より市バス「北3」に乗車)