東福寺
東山の月輪山麓に広大な寺域を持つ東福寺の秋は、東の山から流れ下る三ノ橋川の洗玉澗(せんぎょくかん)が約2000本のトウカエデの赤い紅葉で埋め尽くされます。通天紅葉ともいわれ、下から洗玉澗の紅葉を通して通天橋を見上げたり、通天橋から洗玉澗の紅葉を見下ろした時にはその迫力に圧倒されます。写真は臥雲橋から洗玉澗の紅葉の海を越えて、本堂と開山堂を結ぶ通天橋を見上げている定番の構図です。
東福寺は恵日山(えにちざん)と号し、臨済宗東福寺派の大本山です。嘉禎(かてい)2年(1236)に藤原道家が禅僧円爾弁円(えんにべんえん)(聖一国師)を開山に迎えて祖父の菩提を弔う寺として建立しました。道家は東大寺の規模に、教行は興福寺と大寺院の建立を掲げて、東大寺と興福寺から1字ずつ名をとり東福寺と名付けられ、20年後の建長7年(1256)に完成させました。その後2度もの大火災に遭遇しましたが再建され、国宝の三門、重要文化財の禅堂、東司、開山堂、鐘楼など中世禅宗の貴重な寺観を残しています。本堂、方丈は明治の焼失以後の再建です。
新しく作った東福寺のページは7枚の紅葉の写真がみられます。
東福寺の宗派 臨済宗東福寺派大本山
東福寺の所在地 京都市東山区本町15-778
東福寺の拝観 境内自由ですが、通天橋・開山堂拝観は400円、方丈庭園は別途400円
東福寺への公共交通機関
JR奈良線、京阪「東福寺」下車、徒歩約10分
市バス「東福寺」下車、徒歩約5分