永観堂禅林寺(えいかんどうぜんりんじ)
永観堂は浄土宗西山禅林寺派の本山で無量寿院禅林寺(ぜんりんじ)が正しい名前です。永観堂禅林寺の歴史を遡ると、平安初期の仁寿3年(853年)に弘法大師の弟子の真紹が藤原関雄の山荘を譲り受けたのが寺の始まりです。創建当初は真言密教の道場で、本尊に大日如来がお祀りされていました。後に永観律師(ようかんりっし、1033~1111)が本尊を阿弥陀如来として浄土念仏の道場としました。秋の紅葉の規模があまりにも大きく、俗に「もみじの永観堂」と呼ばれています。
慶長12年(1607)に建てられた本堂にはご本尊で重要文化財の木像阿弥陀如来立像(通称みかえり阿弥陀)が安置されているので、本堂は阿弥陀堂とも呼ばれます。みかえり阿弥陀は平安時代後期に造られた仏像で高さが約80センチです。厨子の横が開けられており、拝観者は振り向かれたお顔を拝せます。
永観堂には約3000本の紅葉が植えられていて諸堂を赤く彩ります。晩秋の境内を紅葉を愛でながら散策できます。放生池を通して紅葉に埋まる多宝塔を見上げたり、多宝塔のたもとから紅葉で赤く染まる境内を見下ろす眺めがすばらしいです。
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正式名 無量寿院禅林寺
宗派 浄土宗西山禅林寺派総本山
所在地 京都市左京区永観堂町48
永観堂への公共交通機関
市バス「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩数分(京都駅前から市バス5番に乗車)
拝観時間 午前9時より午後5時
拝観料 600円(11月のみ1000円)