由 緒
浄土院(じょうどいん)
比叡山延暦寺の浄土院は東塔から西塔に向かう途中にあります。
伝教大師の御廟所は比叡山で最も清浄な聖域といわれます。
浄土院(伝教大師の御廟)
ここは比叡山の開祖、伝教大師最澄上人のご廟所で、比叡山中で最も清浄な聖域です。
大師は一生を大乗戒担院の独立に捧げられ、弘仁十三年六月四日(八二二)中道院に於て、五十六歳で入寂されました。
弟子の慈覚大師円仁が、仁寿四年七月(八五四)この地に中国五合山竹林院を模してご廟所を建立し、大師の御遺骸を祀り、以来ご廟を守る僧侶を侍眞といい、一生山を降りない覚悟で昼夜を分かたず、厳しい戒律のもとに心身を清浄にして、生身の大師に仕えるように、今も霊前のお給仕に明け暮れしています。
またご廟前玉垣の辺りには、沙羅双樹と菩提樹が植えられ、極楽浄土の雰囲気がかもし出されています。
侍眞は、早暁より薄暮まで勤行と掃除勉学修行に励んで、十二年間山を降りない籠山修行の内規に則って、生活しています。
上は浄土院に掲示されている駒札説明板(下の写真)の文をそのまま再録しています。
別サイトに比叡山延暦寺の紅葉のページを新設しました。
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