延暦寺相輪橖
(そうりんとう)
釈迦堂の左背後の山中にあります。釈迦堂の左側を奥へ進み左へ石段を数段登り道標に従って右の急な山道を登ります。
仏塔のほぼ原型に近いものといわれ、背後を木々に囲まれて建っています。陽が当たると青銅製の相輪が金色に輝くこともあります。
仏塔の一種で高さ約10メートルあり、法華経、大日経など23部58巻が塔内に納められていると説明書に書かれています。
由 緒
延暦寺相輪橖 一基
(そうりんとう)
重要文化財建造物
(大津市坂本本町)
相輪橖は、普通の塔の相輪に柱をつけて、地上に立てたような形式をしています。上部を相輪、下部を柱、つまり橖とし、中に写経を納めています。
相輪橖は、正しくは「浄菩提心無垢浄光摩尼幢双輪橖(しょうぼだいしんむくじょうこうまにどうそうりんとう)」といって、最澄(さいちょう)が弘仁十一年(八二〇)に創建したものが、その始まりと伝えられています。その後、治承三年(一一七九)をはじめとして数回修理がおこなわれたようですが、現在のものは、明治二五年(一八九二)に改鋳が計画され、同二八年(一八九五)頃に完成した青銅製のものです。
大正六年(一九一七)八月に国の重要文化財に指定されました。
大津市教育委員会
平成五年(一九九三)一〇月一日
上は相輪橖の前に掲示されている大津市教育委員会の説明板(下の写真)の文を再録しています。
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