恵心堂(恵心院)

 恵心僧都源信は平安中期の僧で天慶5年(942)大和国に生まれ、寛仁元年(1017)に76才で没しました。
 天台宗座主良源に師事し、985年に著わした「往生要集」が以後の浄土宗信仰の発展に大きな影響を与えました。
 ここが我が国の浄土信仰の発祥の地といわれます。

 源信が良源に教えを受けたのが恵心院ですが、現在の恵心堂の建物は、比叡山の麓の坂本里坊にあった別当大師堂を移築再建したものだそうです。

 大津市の琵琶湖に浮かぶ堅田の浮御堂は恵心僧都源心が建てた美しいお堂です。

恵心院

 恵心僧都の旧跡で、藤原兼家が元三慈恵大師のために建立した寺です。門前に「極重悪人無他方便唯称弥陀得生極楽」とあるように、念仏三昧の道場です。
 恵心僧都は恵心院に篭り、仏道修行と多くの著述に専念され、有名な「往生要集」や「二十五昧式」「六道十界ノ図」「弥陀来迎ノ図」等を著し、浄土教の基礎を築かれました。
 毎年六月十日のご命日には「二十五三昧式」の講式が唱えられ、僧都の報恩法要が営まれています。
 付近の都率谷墓地に恵心廟があります。
上は恵心院に掲示されている駒札説明板(下の写真)の文をそのまま再録しています。

 
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