戒壇院(かいだんいん)
内陣中央に釈迦如来、両脇侍に文殊菩薩と弥勒菩薩がお祀りされています。
天台宗の僧侶が受戒する重要なお堂で、天長5年(828)に創建されましたが、今に見られる戒壇院は延宝6年(1678)に再建されたものです。
延暦寺戒壇院の由緒
▼下は延暦寺戒壇院に掲示されていた大津市教育委員会の説明板(下の写真)の文を書き写しています。
延暦寺戒壇院 一棟
かいだんいん
重要文化財建造物(大津市坂本本町)
戒壇院は、桁行(けたゆき)三間、梁間(はりま)三間、一重、宝形造、栩葺(とちぶき)の建物で、正面に軒唐破風(のきからはふ)をつけています。外観からは、裳階(もこし)をつけていることから、二重屋根のように、また、柱間も方五間の建物のように見えます。
この戒壇院も、近世に復興されたもので、延宝六年(一六七八)に建てられたと伝えられています。和様・唐様両様式を合わせもち木部に丹や黒の色彩を主に施し、内部は石敷で、石の戒壇を築いています。
延暦寺にあっては戒壇院は「戒壇」として意義のあるものです。
明治三四年(一九〇一)八月に国の重要文化財に指定されました。
大津市教育委員会
平成五年(一九九三)一〇月一日
上は戒壇院に掲示されている大津市教育委員会の駒札説明板(下の写真)の文をそのまま再録しています。
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