八坂神社(やさかじんじゃ)

 日本三大祭りのひとつである祇園祭で全国に知られる八坂神社は、厄除け、疫病除けの神様「祇園さん」で親しまれています。

 京都屈指の繁華街・四条通の東端に構える朱塗りの西楼門が正門と思われがちですが、下河原通に面した南楼門が正しい正門で、その南の石鳥居は重要文化財に指定されています。

 創建の歴史は古く、平安遷都より前の7世紀の斎明天皇の代に八坂氏の氏神として素戔嗚尊を祀ったのが神社の始まりとされています。

 毎年7月に行われる豪華絢爛の祇園祭は、平安初期に都に流行した疫病を鎮めるために、66本の鉾を立てて神泉苑まで行列した御霊会が始まりとされています。

 境内中央の重要文化財に指定されている本殿は徳川家綱による再建で、本殿と拝殿を一つの屋根で覆うという特殊な構造で「祇園造」と呼ばれています。

 本殿には素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこかみ)が祭神としてお祀りされています。素戔嗚尊は牛頭(ごづ)天王とも呼ばれ、疫病封じのご利益が高いと崇敬されています。

 数ある摂末社の中には疫神社があり、商売繁盛の蛭子社、お詣りすると今よりもっと美人になれる美御前社(うつくしごぜんしゃ)に人気があるようです。

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八坂神社の場所
 京都市東山区祇園町北側625
八坂神社へのバス
 京都市バス「祇園」下車、すぐ
 (京都駅前より市バス100系統、206系統に乗車)