由 緒
六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)
六孫王神社の春は境内全体に桜が咲き競います。白や紅色、一重や八重、ソメイヨシノや紅枝垂桜など樹種が多く、神龍池を渡る太鼓橋の畔には珍しい御衣黄(ぎょいこう)桜がうすい黄緑色の八重の花を咲かせます。壬生通に面した鳥居から参道をまっすぐ西へ歩き、神龍池を石造の太鼓橋で渡ると目の前に唐門が見えます。この唐門が拝所でここより本殿に向かって拝みます。本殿のそばには源経基のお墓があります。神龍池の北側には源経基の子、源満仲が産湯を使ったと伝わる井戸があり、井戸の上に誕生水弁財天が祀られています。誕生水弁財天は幼い子を守護してくださると崇啓を集めています。境内中央には神様のお使いの鯉が泳ぐ神龍池があり、鯉は恋に通ずるとあって縁結びのご利益をいただけます。神龍池に架かる石の太鼓橋は「恋のかけ橋」とも呼ばれ、恋人同士で渡れば結ばれるいわれています。六孫王神社に御祭神として祀られている六孫王源経基(みなもとのつねもと)は清和源氏(せいわげんじ)の祖と仰がれています。清和源氏は清和天皇を祖とする皇胤が源姓を賜り成立した一族であり、主祭神の経基王は清和天皇の第六皇子貞純親王の御子で天皇の孫にあたるので六孫王と呼ばれています。源経基の子の源満仲は「死後は龍神となって邸内の池に住み、子孫繁栄を祈るゆえここに埋葬せよ」との父の遺言に従い、邸のあったこの地に埋葬し、その後に霊を祀るための社殿を造営したのが六孫王神社のはじまりです。清和天皇は第56代天皇で在位858〜876です。
別サイトの六孫王神社の桜の写真もご覧ください。
拝観 参拝境内自由
御祭神 源朝臣経基、天照大神、八幡大神
所在地 京都市南区壬生通八条上る八条町
六孫王神社へのバスと歩き方
市バス「六孫王神社前」下車、徒歩すぐ
(京都駅八条口より市バス16系統に乗車)
JR京都駅八条口より新幹線の高架を右に見ながら約15分西へ歩きます。
六孫王神社-源経基をクリックしてください。