由 緒
宗只神社(むねただじんじゃ)
この辺は京都の隠れた桜スポットとなっていて、地元の人達が春の桜を愛でています。参道石段は四月初めには長い桜のトンネルとなります。階段の上には静かな佇まいの広場があり、本殿と神明宮が左右に建ち並んでいます。宗忠神社の北隣の竹中稲荷神社は桜と朱色の鳥居が一直線に伸び、こちらも隠れたお花見スポットとなっています。
宗只神社の御祭神は黒住(くろずみ)教教祖の黒住宗忠(くろずみむねただ)です。神道系宗教団体の黒住教は、江戸時代後期に創立され、主に関西から西の西日本に農民、町民、武士など多くの信者を集めていました。
宗只神社は幕末の文久2年(1862)に高弟の赤木忠春(あかぎただはる)により創建され、孝明天皇唯一の勅願所となっていた他、動乱の幕末期の九條家、二條家からも深い信仰を受け、他の皇室や公卿からも篤い崇敬を集めていました。現在の本殿は明治45年に改築されたもので、神明宮と並んで建っています。神明宮は公家の二條家より遷したもので天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。末社の忠春社には宗只神社を創建した赤木忠春が祀られています。
階段下の鳥居の傍には逆立ち姿の赤い備前焼の狛犬が見られます。黒住教は備前国(岡山県)で生まれました
別サイトの宗只神社の桜の写真もご覧ください。
宗只神社の参拝 境内参拝自由
宗只神社の鎮座地 京都市左京区吉田下大路町63
(真如堂の真向かい、真如堂の西側)
宗只神社への公共交通機関
白川通を走る市バス「真如堂前」下車、徒歩約15分
(京都駅前より5系統に乗車)