教王護国寺(東寺)の国宝五重塔は元慶7年(883)頃に創建されたものを、五度もの焼失の後に寛永21年(1644)に徳川家光の寄進により再建したものです。高さが現存する古い五重塔では日本一の55メートルもあり、三間四方、本瓦葺きの構造です。塔自体を本尊とし、空海が唐より持ち帰った仏舎利が中心柱の下に納められています。しかし空海存命中には塔の完成が間に合わず、弘法大師入定の50年後の元慶7年(883)頃に創建されました。初層の内部には四天柱に曼陀羅諸尊が描かれ、その中心には大日如来が安置されています。東寺の五重塔には春には桜、秋には紅葉が彩りを添え、この景観は京都を象徴するとも言われています。 不二桜は平成18年に三重県より移植された八重紅枝垂桜で、樹齢120年で樹の高さが13メートルもあり、3月末から4月中頃に見事な花を咲かせます。弘法大師の「不二のおしえ」から「不二桜」と名付けられたと説明が添えられています。東寺は真言宗の総本山で平安遷都とともに延暦15年(796)に羅城門(らじょうもん)の東に東国(左京)の鎮護のために建てられたのが始まりで、平成6年(1994)に世界文化遺産に登録されました。
不二桜の大きな写真は東寺の不二桜のページでご覧ください。
東寺(教王護国寺)の宗派 東寺真言宗大本山
東寺の拝観 境内自由ですが堂塔拝観は500円
東寺への公共交通機関
市バス「東寺東門前」下車すぐ
(京都駅から市バス42系統乗車)