由 緒
境内には本堂、多宝塔などが建ち並び、仁王門からの参道の両側や本堂の前の桜が春の本法寺を飾ります。本阿弥光悦の作庭と伝えられ、名勝に指定されている「三巴の庭(みつどもえのにわ)」と数ある重要文化財の美術品は有料で拝観できます。本法寺は本阿弥家の菩提寺で一門の墓があり、光悦による書画や什器を所蔵しています。本法寺仁王門の東向かいには茶道の表千家・裏千家があります。豊臣秀吉の都市整理によりこの辺りには寺院が集められ、本法寺の南隣が人形の寺として知られている宝鏡寺があり、寺之内通を堀川通より西に向かうと桜が美しい妙顕寺や妙蓮寺などがあります。現在見ることのできる堂宇は江戸時代後期に再建されたもので、本堂、開山堂、多宝塔、仁王門、庫裡、書院、大玄関、唐門、鐘楼、経藏、宝藏、其の他が京都府指定有形文化財建造物となっています。
本法寺は本阿弥清信が日親上人を開基にして永享8年(1436)に創建したのが始まりで、叡昌山と号する日蓮宗本山の由緒深いお寺です。最初は今の大丸百貨店のある四条高倉近辺にあったようですが、天文5年(1536)の法華の乱の後に現在地に移転したそうです。
本法寺は画家の長谷川等伯とゆかりがあり、本堂の前に等伯の像が見られます。
別ページの本法寺の桜の写真もご覧ください。
本法寺の宗派 日蓮宗本山
本法寺の所在地
京都市上京区小川通寺之内上る本法寺前町617
本法寺の拝観 境内自由
宝物展示室・庭園の拝観は500円が必要です。
午前10時〜午後4時
本法寺への公共交通機関
堀川通を走る市バス「堀川寺之内」下車、徒歩数分
(京都駅前より9系統に乗車)