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お寺めぐり

祇園祭山鉾33基の写真は京都祇園祭山鉾巡行33基写真集でご覧ください。

由 緒

霊鑑寺(れいかんじ)
(谷御所(たにのごしょ))

 臨済宗南禅寺派の禅尼寺で、はじめ、南の鹿ケ谷(ししがたに)の渓流沿いに位置したため、谷御所又は鹿ケ谷比丘尼(びくに)御所とも呼ばれている。
 承応三年(一六五四)に後水尾(ごみずのお)上皇が皇女・浄法身院宮宗澄(じょうほっしんいんのみやしゅうちょう)を開基として創建し、荒廃していた如意寺(にょいじ)の如意輪観音像と霊鏡(れいきょう)を併せて祀(まつ)ったことから霊鑑寺と名付けられた。
 貞享(じょうきょう)四年(一六八七)に、後西(ごさい)天皇の旧殿(今の書院・居間)を賜って現在地に移建された。その後、代々皇女、皇孫女が住職となり、明治二十三年(一八九〇)までは伏見宮の尼僧が門跡(もんぜき)として在院した。
 現在の本堂は、徳川幕府十一代将軍・徳川家斉(いえなり)の寄進で、本尊の如意輪観音像の傍らの不動明王像は伝教大師の高弟・智証大師(円珍)の作といわれる。後奈良(ごなら)・正親町(おおぎまち)・後水尾・後西天皇の宸翰(しんかん)をはじめ、二百点に及ぶ御所人形、東福門院の十二単(ひとえ)、歴代門跡の遺品など、皇室ゆかりの寺宝が多い。
 境内には、後水尾上皇遺愛の散椿(ちりつばき)のほか、多数の名椿が植えられている。 京都市
▲上は霊鑑寺の門前に掲げられてある京都市の駒札説明板をそのまま再録しています。

宗派 臨済宗南禅寺派
拝観 春、秋の期間限定で有料公開(500円)
所在地 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町12(哲学の道の東の道沿い)
霊鑑寺へのバス 市バス「錦林車庫前」下車、徒歩約10分

初冬の夕日に山肌が映える霊鑑寺
京都の寺院霊鑑寺