長建寺(ちょうけんじ)
長建寺の宗派 真言宗醍醐派
長建寺の拝観 境内自由
長建寺の拝観時間
午前9時より午後4時まで
長建寺の本尊 八臂辨財天
長建寺の所在地 京都市伏見区東柳町511
長建寺への公共交通機関
京阪電車「中書島」駅下車、北東へ徒歩約5分
(中書島駅は特急も停車)
長建寺の由緒
長建寺(ちょうけんじ)
赤い竜宮門の長建寺のご本尊は弁財天で「島の弁天さん」と呼ばれて親しまれている寺院です。宇治川派流の酒蔵や柳が美しい川沿いにあり、春には境内全体が桜に飾られ多くの花見客で賑わいます。
真言宗醍醐(だいご)派の東光山と号する寺院で、元禄(げんろく)12年(1699年)に深草大亀谷の即成就院(そくじょうじゅいん)から塔頭の多聞院(たもんいん)を分離して創建されました。
鎌倉時代後期に作られた八臂辨財天(はっぴべんざいてん)を本尊としているところから、一般には「島の弁天さん」の名で親しまれています。
長建寺の寺名は中書島を開拓した創建時の伏見奉行、建部内匠頭政宇(たつべたくみのかみまさのき)の長寿息災を願う意味で建部の一字の「建」をとって名付けられたと伝えられています。
本尊の「八臂辨財天)」は12年に一度の巳年にだけ開帳される秘仏で、前にぐるぐると巻かれた蛇の化身を従えて、8本の腕を持つまれに見るお姿の弁天さんです。截金(きりかね)手法で飾られた平安後期の美しい像で多くの人々の信仰を集めています。
以前は夏の7月第四日曜日の夜に「弁天祭」催され、御輿(みこし)や篝船(かがりぶね)が淀川にくり出す舟渡御(ふなとぎょ)が盛大に行われていましたが、昭和26年を最後に途絶えています。淀川の河の流れがが変わったことにより船渡御ができなくなったのが理由だそうです。
江戸の昔より伝えられる「宝貝守」は小銭型のお守りで、正月と節分祭、桜満開の春に特に多くの参拝者で賑わいます。2月の節分祭には醍醐派修験道の柴燈(さいとう)大護摩修行が執り行われます。
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