今熊野観音寺の宗派 真言宗(泉涌寺塔頭)
今熊野観音寺の所在地 京都市東山区泉涌寺山内町32
今熊野観音寺の拝観 境内自由
今熊野観音寺の拝観時間 午前8時より午後5時まで
今熊野観音寺への公共交通機関
JR、京阪「東福寺」下車、徒歩約15分
市バス「泉涌寺道」下車、東へ約10分
(京都駅前より市バス208系統乗車)
今熊野観音寺の由緒
今熊野観音寺の秋の紅葉はことのほか美しくお堂や観音様、お地蔵様に赤葉黄葉が彩りを添えています。
寺域が東山の麓の木々が茂る静かな場所にあり、郭公(かっこう)鳥の声が聞ける時期もあり、春は桜が咲き、お参りを済ました後は幽静な雰囲気の裏山の散策など四季を通じて楽しめます。今熊野観音寺は西国三十三ヵ所観音霊場第十五番目の札所で、白装束に金剛杖を持った巡礼者でいつもにぎわっています。
今熊野観音寺は泉涌寺の塔頭で正しくは新那智山今熊野観音寺といい、平安時代の天長年間(824〜834年)に嵯峨天皇の勅願を受けた弘法大師が開創し、ご本尊の身の丈一尺八寸の十一面観音菩薩像は熊野権現の化身とされる翁から授かった一寸八分の観音像を胎内仏として、大師自らが彫刻したものと伝えられています。ご本尊の両脇に不動明王像と毘沙門天像が祀られています。 厄除け開運の寺として知られていますが、特にご本尊は頭痛除けの霊験があらたかで手を合わす人が絶えません。本堂背後の墓地に立つ見事な石造宝塔三基は慈円僧正・藤原忠通・同長家の墓といわれています。